診療録

リハビリテーション科への転科(リハビリテーション専門医試験)

回復期リハビリテーション病院が医師を新規採用する場合、必ずしもリハビリテーション専門医(以下リハビリ専門医)を採用できるわけではありません。

リハビリ専門医は2019年11月末の時点で全国で2,350名と報告されています。一方、少なくともリハビリ専門医は4000名は必要と推計されています。(参考:https://www.jarm.or.jp/pr/

そのため、他科からの転科の医師を雇用する、または内科を雇用し病棟業務に充てている病院も多いでしょう。

体制強化加算(病棟専従)加算の要件

https://www.pt-ot-st.net/contents4/medical-treatment-reiwa-2/2220

実際、加算のための要件は

ア リハビリテーション医療に関する3年以上の経験を有していること。
イ 適切なリハビリテーションに係る研修を修了していること。

の2点だけです。イは2日間の講習の受講のみですので、加算要件のハードルは高くありません。

一方、内科から回復期リハビリテーション病院へ入職した立場からすると、リハビリテーションを体系的に学ぶことは非常に難しいと感じました。

特に自学自習については、効率的な教材も少なく、非常に難しい。
自信のない業務・成長のない職場では、やりがいが低下し離職します。

そのため、(特に若手世代などで)離職を経験した病院は多いでしょう。

紹介会社を通じて医師を雇用する場合、報酬の3割を転職会社に支払うため、

雇用→業務への不慣れ+離職 

を繰り返し、雇用コストの損失が目立ちます。

管理人(自分)は、内科からリハビリテーション専門医試験に通りましたが少し苦労したので、同じように困っている方にシェアしたいと思います。

リハビリテーション研修指定病院の場合は、一歩踏み込んで自院内でリハビリテーション専門医を育成しましょう。そうすると、リハビリへの理解や患者さんへのアプローチに繋がり、離職率の低下に繋がり、経営効率の改善に寄与していきます。

リハビリテーション専門医試験

リハビリテーションの勉強は、少し独特です。
医師国家試験とは「文脈」が異なり、勉強するにも良い本が少なく、独学で受けるには、結構厳しいものがあります。

リハビリテーション科になる場合、脳神経内科や脳神経外科や整形外科からの転科が多いかと思います。その場合、リハビリテーション科との親和性が高く有利です。自分の場合は、普通の内科で、試験のコツを聞ける相手もおらず、時間もあまりなく結構苦労しました。

一からリハビリテーションを勉強し始めるとき、「まず何からすればよいか」が分からず苦労します。

専門医を取った後振り返ってみると、一つの答えは「受け持った症例の症例レポートを作る」ことです。専門医試験にも30例提出する必要があり、後で再利用できます。

レポート作成を通じ、受け持った症例に必要な評価・計画・疾患についてのまとめを意識的にすることで、リハビリ的な視点が得られやすくなります。

書き方の基本フォーマットは、2つのどちらかで実施します。

①リハビリテーション医学会のリハビリ学術集会で毎年実施される、「リハビリテーション科専門医試験受験支援講座」を受ける。

http://www.jarm.or.jp/wp-cntpnl/wp-content/uploads/2017/05/member_news_JJRM54-4-3.pdf

②リハビリ学会誌のレポートを参考にする

https://www.jarm.or.jp/member/system/document/member_system_JJRM46-7-404-405.pdf

試験勉強方法は下記で配信していますので、登録いただければ利用いただけます。上記をWordに書き起こしたものも追加でお渡しします。